今回は効率的、効果的な勉強法をご紹介します。脳科学に基づいた以下の記事を参考にさせていただきながら、自分の体験を交えてご紹介します。後編です。
出典:脳のパフォーマンス最大に 脳医学者お薦めの勉強法
要約すると以下の内容になります。
「好き・楽しい」と感じつつ学ぶことが大切。精神論ではなく、感情が記憶の定着に影響するためだ。「嫌だ」という気持ちがあるとストレスホルモンが分泌され、記憶を司(つかさど)る海馬や前頭前野の脳細胞が萎縮。反対に、好きだと思うとストレスが減り、脳は本来の機能を伸び伸びと発揮する。また、海馬の近くに位置して感情を司る扁桃体(へんとうたい)が、海馬の脳細胞に影響を与え、記憶の定着を強めます」
①読解や論述は朝に、暗記は寝る直前に、が効果的
海馬(記憶を1次的に保存)の記憶は睡眠時間に整理され、大脳皮質に移り、定着する
②「特別な場所」より、「普段よくいる部屋」がベスト
脳が嫌う、“変化”を最小限にする
③まずは薄い参考書で、学習の全体像を把握する
立ち位置を把握しつつ進み、脳のストレスを減らす
④「まね」を取り入れて、習得スピードを上げる
ミラーニューロン(模倣すること助ける神経細胞)を生かした効率的な脳の使い方
⑤授業の前にはざっと「5分間予習」をする
脳は「知っている」ことを好ましく思う性質がある
⑥やみくもに暗記するより、「つながり」で記憶する
「機械的暗記」より「省エネ」な記憶法
⑦ニュースやドラマのぼーっと聞き流しも意味はある
無意識でも、脳は常に周囲をモニタリングしている
⑧暗記は3日連続で反復し、1カ月後に再度見直す
脳内の「道路」は、繰り返し使うことで強固になる。学ぶことで脳につくられる情報伝達の回路は、いわば道路。「よく使うものは効率良く思い出せる『高速道』となり、使わないものは壊される」
⑤授業や講座を受けるという場合には事前に予習しておくと、脳が「好ましい」と感じて、内容が脳に定着しやすくなる。学生時代に予習をしていた場合は内容が入ってきやすかった記憶があるので、体感としてもあってると感じました。ざっと目を通すだけでも効果が出せそうです。③の全体像把握は、ここでは使えそうです。
⑥つながりで記憶する方が省エネ、効率的。連合記憶と言って、語呂合わせやイラストイメージと合わせて覚える方法。例えば単語一つで覚えるよりも、文章で使い方も含めて記憶する方が効率が良いということです。記憶した後にアウトプットする時のことを考えても、確実に文章で覚えた方が良いです。発音しながら記憶するとさらに記憶にもとどまりやすくなりますし、実際に使える場面が出てて来た場合にすぐに使うことができるようになります。
⑦自分で意識していない時でも脳は周辺から情報を拾ってきているので、例えば英語のニュースを流しっぱなしにしながら家事をするとか、トイレの時間も英語の音声を流しておく等のやり方で、英語の環境下に自分を置くという方法です。なるべく英語に触れている時間を増やすということが脳科学的にも有用なんですね。
⑧3日連続で記憶し、1か月後に見直しするという方法が紹介されています。私の場合は参考書の前半200ページを一気に読み、次の日に後半の200ページを一気に読むという方法で2日に1回、同じ内容に触れるという暗記方法で英語の基礎力をつけました。やり方は違いますが、とにかく「定着させる」(海馬から大脳皮質に移動させる)には繰り返して「この記憶は重要である」と脳に思い込ませるということが大事なのですね。
以上、 効率的、効果的な勉強法をご紹介しました。
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